市場連動型プランがある新電力会社一覧

今回は、市場連動型プランがある新電力会社一覧をご紹介します。
これまでこのブログや動画で色々最安値の電力プランを紹介してきたのですが
その中に市場連動型プランが1つ紛れ込んでいました。
それがおてがるでんきという新電力サービスなのですがそこに気づけずにいました。

なので、他にも市場連動型プランがあるかもしれないと思い一覧を調査させていただきました。

まずは結論からお伝えします。

市場連動型プランの新電力会社一覧を紹介

市場連動型プランを調べてみると2通りのタイプがありました。
1つが電力市場価格は30分ごとに変動し、当日の価格はその前日に決まるプラン
これは純度100%のプランになるかな

エルビオ(市場連動プラン)

もう一つが、過去1~6ヵ月の調達価格をもとにその平均を電気料金になります。

【市場連動型プラン一覧】

電力市場価格は30分ごとに変動し、当日の価格はその前日に決まるプラン
自然電力

ダイレクトパワー

テラエナジーでんき(市場連動プラン)

LOOOPでんき

ハチドリ電力
など

【一部市場連動型プラン一覧】

一部市場連動については過去1~6ヵ月の調達価格をもとに、独自の燃料調整費を算出して、
その平均を電気料金に反映する形をとっているところになります。

おてがるでんき

ハルエネでんき

エフエネ

ジニーエナジー

みんな電力

めぐるでんき

おトクでんき

アスエネ

ONEでんき
など

市場連動型プランとは

市場連動型の電気プランとは、
日本卸電力取引所(JEPX)の価格に連動して
電気料金単価が変わるプラン
の事をいいます。


簡単に説明するとFXや株式、為替のように世界情勢や季節、その時々の電気の価値が変わってきます。


その時の電気の市場価格によって30分ごとに電気料金単価が変動して電気代が決まる電力プランとなります。
なお、「日本卸電力取引所(JEPX)」は、日本で唯一、電力の売買ができる市場になります。
JEPXの取引価格(=市場価格)に連動して、30分ごとに電気料金単価が変わります。


従来の皆さんがご存じの電気料金のプランでいうと大きく3つのプランがあります。

電気の使用量に応じて電気代が段階的に変化する『従量電灯プラン』

引用:東京電力エナジーパートナー従量電灯B


オール電化住宅向けの夜間の電気代が安い『深夜電力プラン』

引用:東京電力エナジーパートナー夜トク8


基本料金が0円の電気メーターで計量された過去1年間(当月1月+直前の11カ月)のピーク電力(最大需要電力)によって基本料金を決定する「実量制プラン」

引用:Looopでんきおうちプラン料金表


があります。

市場連動型プランのメリット・デメリットとは

市場連動型プランのメリット
電力会社の固定料金と違い、市場での電気の価値が低い時は電気料金が安くなる点

大手電力会社での電気料金は1kWh=20~30円くらいです
市場連動型プランだと1kWh=10円台の時もあります。
例えば1ヶ月100kWh使った場合
30円x100kwh=3000円
10円x100kwh=1000円
と3倍も違うことになります。


また、家に蓄電池があれば電気の価値が低い時に蓄電することで節電効果が期待できます。
つまり、市場連動型プランと蓄電池の組み合わせが非常に電気料金を安くできる可能性を秘めています。

市場連動型プランのデメリットは、市場の影響を直接受けるということです。
2021年・2022年でいうとロシアとウクライナの情勢によって電力を得るための燃料供給が不安定になるなどといった問題から電気代が大幅に変化しました。
他には寒波などで電力需要が高まる時、災害で一部の施設が使えなくなったなどといったことで電気代が上がることもあります。
このように自分ではコントロールできない部分で突然値上がりしてしまう可能性があります。

市場連動型プラン|現在の取引情報の確認方法

日本卸電力取引所(JEPX)のスポット市場というところで確認できます。
スポット市場とは、卸電力取引所が開催する最もポピュラーな電力取引市場の一つであり、翌日に発電または販売する電気を前日までに入札し、売買を成立(マッチング)させるものです。


・DA-24(00:00~24:00平均値)
・DA-DT(08:00~22:00平均値)
・DA-PT(13:00~16:00平均値)
・TTV: 総取引高

引用:スポット市場 ─ 2022年09月12日受渡分の取引情報

新電力会社はこの金額で買い取り、そこから自分たちの利益を上乗せする形になるんだと思います。

東京電力エリアの電気料金と比較してみましょう。
東京電力エナジーパートナー従量電灯Bの場合

料金
最初の120kWhまで(第1段階料金)19円88銭
120kWhをこえ300kWhまで(第2段階料金)26円48銭
上記超過(第3段階料金)30円57銭

詳しい取引方法については私はわからないので単純な数値だけで
東京電力エナジーパートナー従量電灯Bと比較してみましょう。

2022年09月12日受渡分の場合
0時~13時くらいまでは比較的市場連動型の方がお得ですが
14時から24時くらいまでは東京電力エナジーパートナー従量電灯B
がお得となります。

過去みたテレビ番組で電気代が倍になったというコメントを見たことありますが
たしかに日中の電気料金がめちゃくちゃ高いですね。
これは市場連動型プランを申し込む際は気をつけないと行けないですね。

2022年9月時点の情報です。
また、自然電力のサイトにある明日のでんき速報というページが非常にわかりやすかったのでご紹介します。
プラン


自然電力明日のでんき速報(外部リンク)

市場連動型プランと従来プランどっちがおすすめ?

市場連動型プランと従来のプランどっちがお得なのか

個人的にはロシアとウクライナ情勢が落ち着くまでは
市場連動型プラン以外の従来プランにお申し込みすることをおすすめします。

市場連動型プランでは、市場が安定してない場合従来のプランと比べて倍以上払うことになる可能性があるからです。
僕のyoutubeのコメントにておてがるでんきに加入された方から電気の内訳を頂きました。

2022年8月|東京電力エリア|おてがるでんきの使用料金
使用量:501kWh
使用料金:13,026円
燃料費調整額:2,555円
再エネ発電賦課金:1,728円
市場電源調達調整費:12,165円

合計で29,474円となります。

ここで注目して欲しいのが
電気の使用料金と市場電源調達調整費がほぼ一緒ということです。
これは市場電源調達調整費だけで倍近い料金を支払っています。

これだと固定費を節約するためにせっかく新電力に切り替えたのに大きな出費になってしまいます。
ただ、電気の市場に関しては僕らではどうすることができないので
2022年時点では一旦従来プランで過ごしつつ、はロシアとウクライナ情勢が落ち着き電気の供給が安定してから再度検討するほうが良さそうです。

まとめ|市場連動型プランはもろ刃の剣

どのプランもメリット・デメリットがあります。
市場連動型プランは、市場が安定しており、
電気が余っているような状態の時は市場連動型プランは非常にオススメのプランとなります。

逆に、市場が不安定で電気不足の状態の場合は電気代が非常に高くなるリスクがあります。

市場連動型プランについてメリットデメリットをお伝えした上で
あなたにとって最適な電気料金プランが見つかったら幸いです。


おすすめの記事