
太陽光パネルの導入を考えているけれど、専門用語や仕組みに不安を感じているあなたへ。
この記事では、初心者でも理解できる太陽光発電の基本を丁寧に解説し、あなたの疑問を解消します。
- 太陽光発電の基本的な仕組みを最新の専門知識で理解できます。
電気料金プラン診断士、太陽光発電コンサルタントの斎藤のもと、最新の信頼性の高い情報をお届けします。
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太陽光発電の専門知識を身につけ、自信を持って導入を検討できる段階に到達しましょう。
知っておくと役立つ太陽光に関連する用語集
発電量
発電量は太陽光パネルが生成する電力の量を指します。
日別発電量: 1日あたりの発電量
季節や天候によって変動し、一般的に2.5~3.8kWh/kWの範囲で推移します。
月間発電量: 1ヶ月あたりの総発電量
おおよそ400kW前後で季節変動します。
年間発電量: 1年間の総発電量
設置場所や気象条件によって異なりますが、
一般的な目安として1kWあたり年間約1,000kWhです。
変換効率
太陽光を電気エネルギーに変換する効率を表します。
主に以下の2種類があります。
モジュール変換効率: 太陽光パネル(モジュール)1枚全体の変換効率。
計算式: (モジュール公称最大出力(W) × 100) ÷ (モジュール面積(m2) × 1000(W/m2))
セル変換効率: 太陽光パネルを構成するセル1枚の変換効率。
計算式: (出力電気エネルギー ÷ 太陽光エネルギー) × 100
自家消費
太陽光パネルで発電した電力を自宅や事業所内で使用すること。
電気代の削減やCO2排出量の低減が期待できます。
売電・余剰売電(10kW未満設置)
太陽光発電で発電した電力のうち、自家消費しきれなかった分を電力会社に売ること。
10kW未満の住宅用太陽光発電が対象です。
全量売電(10kW以上で余剰か全量選択可能)
太陽光発電で発電したすべての電力を電力会社に売ること。50kW以上の発電所が対象となります。
過積載
パワーコンディショナーの容量を超える太陽光パネルを設置すること。
例えば、60kWのパネルを50kWのパワーコンディショナーに接続する場合です。
固定資産税(余剰は対象外)
太陽光パネル設置に関する固定資産税は、以下の条件で発生します
出力10kW以上の太陽光発電設備 事業用として利用される場合 屋根一体型(建材型)パネルの場合 地面に設置された太陽光発電設備 150万円以上の課税標準額 10kW未満の住宅用太陽光発電設備で自家消費がメインの場合は、基本的に非課税です。
売電単価(年度締めで単価が変わる)
固定価格買取制度(FIT)に基づく売電価格。年度ごとに見直されます。
2025年度の売電価格は以下の通りです:
10kW未満:15円/kWh(税込み) 10kW~50kW未満:10円/kWh(税抜き)
屋根勾配(東勾配、西勾配、南勾配、北勾配)
屋根の傾斜方向を指します。太陽光パネルの設置効率に影響を与えます。
一般的に南勾配が最も発電効率が高くなります。
北面設置
屋根の北側に太陽光パネルを設置すること。
一般的に発電効率は低下しますが、屋根の形状や方角によっては必要となる場合があります。
図面・レイアウト
太陽光パネルの設置計画を示す図面やレイアウト図。
レイアウト作成(メーカーに依頼・自社のキャドで作成)
太陽光パネルの配置計画を作成すること。
メーカーに依頼するか、自社のCADソフトで作成します。
発電シミュレーション
設置予定の太陽光パネルの発電量を予測するシミュレーション。設置場所の日射量や気象条件などを考慮して行います。
パワーコンディショナー(PCS)
太陽光パネルで発電した直流電力を交流電力に変換する装置。
パワーコンディショナーkW数
パワーコンディショナーの定格出力容量を指します。
回路・接続可能枚数
1つの回路に接続できる太陽光パネルの枚数。パワーコンディショナーの仕様によって異なります。
定格出力
機器が正常に動作する条件下で発揮できる最大の出力。
日除け板
パワーコンディショナーの放熱効果を高めるための部品。
屋根材
太陽光パネルを設置する屋根の材質。
架台
太陽光パネルを支持する構造物。
接続箱
太陽光パネルからの配線を集約する箱。
メーカー架台
太陽光パネルメーカーが提供する標準的な架台。
現地調達架台
設置現場の条件に合わせて調達または製作する架台。
太陽光ケーブル
太陽光パネルから発生した電気をパワーコンディショナーや配電盤へと輸送するためのケーブルです。耐候性や耐熱性が求められます。
モニター
太陽光発電システムの発電状況や消費状況をリアルタイムで確認できる装置です。運用の効率化やトラブルの早期発見に役立ちます。
離隔
パネル同士やパネルと屋根の間に設ける空間のことで、適切な空気の流れを保つために重要です。
完工
太陽光発電システムの設置工事が完了し、運用が開始できる状態になったことを指します。
新設
新しく太陽光発電システムを設置することです。未開発の土地や建物に新たにシステムを構築します。
増設
既存の太陽光発電システムに追加でパネルや機器を設置することです。発電能力を向上させるために行われます。
後付け
建物や施設に既に他の設備が設置された後で、太陽光発電システムを追加することです。
架台入替え
既存の太陽光パネルの架台を新しいものに交換する作業です。耐久性の向上や設置条件の変更に伴うものです。
撤去
太陽光発電システムを取り外し、元の状態に戻す作業です。設備の老朽化や用途変更が理由で行われることがあります。
施工方法(屋根によって異なる)
屋根の材質や形状に応じた太陽光パネルの設置方法です。例えば、瓦屋根では専用の架台を使い、金属屋根では直接ボルトで固定する方法があります。
メーカー保証
太陽光発電システムの各構成要素に対してメーカーが提供する保証です。製品の品質や性能を保証するものです。
延長保証(+5年~10年メーカーによって付帯できるか異なる)
通常のメーカー保証期間を超えて、追加料金で保証期間を延長するオプションです。保証の内容や期間はメーカーによって異なります。
発電保証・出力保証(25~30年)
太陽光パネルが設定された期間内に一定の出力を維持することを保証します。通常、25年から30年の間で提供されます。
製品保証(システム保証)
太陽光発電システムの主要構成部品が一定期間内に故障や性能低下を起こさないことを保証するものです。
架台の保証について
太陽光パネルを支える架台についても、メーカーは一定期間の保証を提供します。これにより架台の耐久性や安全性が保証されます。
自然災害補償(メーカー基準によって異なる。使う場合はまずお家の火災保険適用。無い場合もしくは差額を補填)
太陽光発電システムが自然災害によって損傷した場合に補償を受けることができる保険です。まずは家の火災保険が適用される場合が多く、それに対する補償が不足する場合は、メーカーの補償が補填されます。